「地獄の果てまで連れていく」第10話感想！麗奈の過去とモンスター性の根源とは？

ドラマ『地獄の果てまで連れていく』第10話では、麗奈の幼少期と誠との出会いが明かされました。

麗奈が「モンスター」と呼ばれるようになった原点とは何なのか？彼女が抱える苦悩とは？

本記事では、第10話の展開を振り返りつつ、麗奈のキャラクターの核心に迫ります。

麗奈のモンスター性はどこから生まれたのか？

ドラマ『地獄の果てまで連れていく』第10話では、麗奈の過去がついに明かされました。

彼女の異常な人格が形成された背景には、幼少期の出来事と、誠との出会いが深く関わっています。

麗奈がなぜ「モンスター」と呼ばれるようになったのか、その原点を探ります。

カブトムシ事件が示す異常性

麗奈の異常性が最初に現れたのは、幼少期の「カブトムシ事件」でした。

ある日、麗奈は飼っていたカブトムシをバラバラに解体し、それを見た父親に激しく叱責されます。

しかし、麗奈自身は「なぜ怒られるのか分からない」と困惑するだけでした。

この事件は、麗奈の「共感の欠如」と異常な行動の原点を示していました。

彼女にとって、生き物の命に対する価値観は、他の子どもたちとはまったく違っていたのです。

誠との出会いと「演じる」生き方の始まり

家出した麗奈は公園で誠と出会います。

そこで誠から「適当に演じればいい」というアドバイスを受けます。

虐待を受けていた誠は、親を欺きながら生き延びていました。

その姿を見た麗奈は、「人の感情が分からなくても、演じればいい」という考えを学びます。

この瞬間から、麗奈は本当の自分を隠し、周囲の人間を欺くようになりました。

この「演じる」生き方こそが、後の冷酷な殺人鬼へと変貌する布石となったのです。

誠と麗奈の歪んだ絆とは？

『地獄の果てまで連れていく』第10話では、誠と麗奈の過去の衝撃的な真実が明かされました。

虐待を受け続けた誠と、彼を「救済」した麗奈。

二人の関係は、普通の友情とはかけ離れた異常な共依存の形をとっていました。

虐待を受けた誠と「救済者」麗奈

誠は幼少期から母親からの壮絶な虐待を受けていました。

言葉を発することも許されず、洗濯機に閉じ込められることさえあった誠。

そんな誠を「救った」とされるのが、麗奈でした。

公園で出会った麗奈は、誠の傷を見ても「可哀想」ではなく「ムカつく」と言いました。

麗奈にとって、虐待をする大人は許せない存在であり、誠の母親も例外ではありませんでした。

毒親からの解放と二人の秘密

麗奈は誠の母親に向かい、「あなたみたいな人がいるから、誠はこんな目に遭うんだよ」と冷たく言い放ちます。

そして、次の日。

麗奈は誠の母親を殺害し、何事もなかったかのように去っていきました。

誠にとって麗奈は、虐待の呪縛から救ってくれた存在。

麗奈にとって誠は、自分の凶暴性を理解し、受け入れてくれる唯一の存在でした。

こうして、二人の間には普通ではありえない「歪んだ絆」が生まれてしまったのです。

現在の麗奈の苦悩と決断

『地獄の果てまで連れていく』第10話では、麗奈がある重大な決断を迫られる場面が描かれました。

幼少期から人を欺くことに慣れ、殺人すらためらわなかった麗奈。

しかし、ここにきて彼女は初めて「迷い」を見せるのです。

こころを殺すか、救うかの葛藤

麗奈は赤ん坊のこころを殺害しようと試みます。

しかし、その瞬間、こころの小さな手が彼女の指をぎゅっと握ります。

この一瞬の出来事が、麗奈の心を大きく揺さぶることになります。

今まで何の躊躇もなく人を殺してきた麗奈にとって、これは初めての経験でした。

「どうして私は、こころを殺せないのか？」

その問いに対する答えを見つけることができず、彼女は混乱していきます。

「知りたい、知りたい、知らない」麗奈の選択

麗奈はこれまで、自分の「異常性」を疑うことはありませんでした。

しかし、ここにきて初めて「人間らしい感情」が芽生えます。

「私は人の気持ちが分からない。でも、今、この感情は何？」

麗奈は「知りたい、知りたい、でも知らない」と繰り返します。

この言葉は、彼女が自分自身の正体を理解できない苦悩を表していました。

果たして麗奈は「殺人鬼としての道」を選ぶのか？

それとも、人としての新たな道を見出すのか？

彼女の決断が、物語の結末を大きく左右することになるのです。

「地獄の果てまで連れていく」第10話のまとめ

『地獄の果てまで連れていく』第10話では、麗奈の過去と誠との関係、そして彼女の決断が描かれました。

物語の核心に迫る衝撃的な展開に、視聴者の間でも大きな話題となっています。

ここでは、第10話のポイントを整理し、最終回に向けた伏線について考察します。

麗奈のモンスター性と人間性の狭間

これまで感情を持たず、冷酷な殺人鬼として描かれてきた麗奈。

しかし、第10話では「迷い」が生じたことで、彼女の人間性が浮き彫りになりました。

赤ん坊のこころを殺そうとするも、その小さな手が指を握った瞬間、彼女は一瞬戸惑います。

このシーンは、麗奈が「本当に私は怪物なのか？」と初めて考える瞬間だったのかもしれません。

また、彼女が誠の母親を殺害した過去と、自らの選択を対比させることで、彼女自身の在り方を問い直す展開へとつながっています。

最終回に向けての伏線と今後の展開

第10話では、最終回に向けた重要な伏線がいくつも張られていました。

特に、麗奈が「知りたい、知りたい、知らない」と繰り返すシーンは、彼女の心境の大き